働きアリさん@社会人の教養

リボ払いをするくらいお金にルーズだった私。会社では度重なる失敗で追い込まれて鬱にもなりました。そんな私ですが結婚してパパになりこのままではダメだと感じ。人生を変える為に日々学んでます。私の学びが少しでもプラスになればと思い始めました。

脱税の世界史を読んでみて♪

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この本を読んでみて 税金を知る事で 国の成り立ちを違う目線から学べる事が面白かったです。

税制度の歴史を知ると豆知識としてトークに使えたりしますので興味のある方は読まれる事をオススメします。

 

 

僕が面白かったと思う項目を書き出してみたので参考にしてみてください♪

 

🔵現在の税務署のシステムの歴史

 

清教徒革命によりイギリスは経済大国になった

この財政大改革こそが、

大英帝国を経済大国に押し上げる原動力となったのです。

イギリスでは、

名誉革命の前後、

徴税請負制度をほぼ全廃しました。

徴税請負人の代わりに、税金専門の官僚を採用したのです。

この税務官僚は完全な実力制度で、採用されるためには厳しい試験に合格しなければなりませんでした。

その代わり、税務官僚たちには十分な給料が与えられました。

また税務官僚たちは、

地域の有力者と癒着しないために、頻繁に転勤が命じられました。

 

このシステムは、世界中の税務官僚のモデルとなり、現在の日本の税務署でも採られています。

日本の税務署員は、地域の納税者と癒着しないために、3-5年おきに転勤が行われているのです。

 

🔵累進課税制度

昔のヨーロッパでは 教会税として貧しい人も豊かな人も一律10分の1でした。

有り余る収入の人と貧しい人の10分の1は負担が違います。

そこで収入によって税率を変える累進課税制度ができました。

 

🔵タックスヘイブンの元祖はアメリ

アメリカは元々 イギリスの植民地だった国です。

イギリスは全世界に植民地を持ってました。

その中でアメリカほど発展した国はありません。

アメリカに劣らず資源豊かな国はいっぱいありました。

現在は、ヨーロッパ諸国に肩を並べる程の国力や経済力を持っている国はありません。

植民地上がりの国はほとんどが後進国アメリカだけ突出してます。

なぜ、アメリカだけ先進国になったのか?

答えは経済活動の自由と無税です。

 

最小はイギリスにとって重要な地域ではなかったので、北米の植民地だけ 独占企業を作らなかった。

アメリカで 巨大油田やゴールドラッシュが起きたのは独立後の事なんです。

 

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🔵源泉徴収ナチスの大発明

源泉徴収や扶養控除は ナチスが作りました。

 

源泉徴収は 徴税コストが安い。

申告から納税まで会社がやってくれるので 税務署は間違いが無いかだけをチェックする。

 

現在の日本では80%が源泉徴収で納められてますが、源泉徴収担当官は所得税担当者の1割しかいないのです。

そして、源泉徴収のおかげで労働者は自分がいくら税金を払っていふのかわからなくなるという弊害があります。

労働者は手取り額しか見てないので手取りが少なくても税金が高いのか給料が安いのか簡単には判断がつきません。

 

その為、源泉徴収制度は徴税も増税もしやすいのです。

 

日本で導入されたのは 戦時中の昭和16年に同盟国ナチスドイツを見習ってです。

 

 

🔵タックスヘイブンはイギリスの植民地

なぜ、先進諸国はタックスヘイブンに強い圧力をかけることができないのか?

それはバックに大英帝国がいるからです。

 

世界の企業がタックスヘイブンを利用すると乗じる動きに変わりました。

旧植民地は独立後もイギリスの影響が強く残ってます。

その為、集まってくるお金をイギリスの銀行が仕切る様になったのです。

 

当初、イギリスもタックスヘイブンを利用する事で損害を被ってました。

 

でも、イギリス政府は世界の多国籍企業が籍を置いてくれて税収が上がってます。

税金を安くしても、会社が籍を置けば登記費用がかかるし、ある程度その地域をお金を落としてくれるからです。

だから、第二次世界大戦が終わってもイギリスの植民地の多くは税制をそのままにしました。

せっかく、籍を置いてくれた企業が出ていかない様にする為です。

 

タックスヘイブンのおかげでイギリスは世界の金融シェア1位を保持する事が出来てます。

 

      タックスヘイブンのもう一つ起源は スイスにあります。

スイスの銀行には100年前から守秘義務がありました。

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🔵中国が作った超タックスヘイブンとは

中国は実はケイマン諸島よりも使えるタックスヘイブンだったのです。

 

1979年に改革開発政策を始めました。

経済特区という外国企業の進出を認め、税金の優遇などを行う地域です。

中国は共産主義国であり、企業は全て国営か国営に準ずるものという建前があるので 原則として外国企業が入ってくる事は出来ませんでした。

しかし、経済特区を作る事で自由主義国と同じように外国の企業は入ってきてもいいという事にしました。

 

しかも、経済特区では、税金の優遇措置やインフラ整備なとを行い積極的に外国企業を誘致しました。

 

中国の経済特区法人税は15%でした。

当時の先進国の法人税率は40〜50%程度だったので低税率だけでも美味しいものです。

それに加えて、中国の経済特区は工業地帯として非常に好条件を備えてました。

 

①土地代が非常に安い

②工業用地が整備されてる。

③人件費が先進国に比べて10分の1以下。

しかも、中国の人々はそれなりの教育を受けており工場労働もこなせました。

 

また、中国は東南アジアのど真ん中に位置してるのでアジア圏への輸出などにも非常に便利です。

 

他のタックスヘイブンでは税金は安いですが、工業用地や優秀な人材はいるわけではありません。

だから、会社の名義を置くしか使いようがありません。

 

中国は生産拠点に使えて税金が安かったので理想的なタックスヘイブンでした。